(主な寄生対象魚介)ズワイガニ、貝、甲殻類

 ズワイガニの甲羅や脚の表面に黒色の卵殻が付着していることがありますが、
これはカニビルの卵です。カニビルの生息する泥質の海底では、カニビルの産卵
に適した岩礁があまりないために、硬くて安定した場所であるズワイガニの体表に
カニビルは産卵を行うことがあります。岩礁帯で採捕されたズワイガニにはカニビル
の付着は少ないとされています。

 成虫のカニビルは生きたズワイガニの体内に寄生することはありませんが、獲れ
たて新鮮な状態のズワイガニの表面に極まれに成虫がついていることがあります。
カニビルの成虫は体長およそ10から15センチ、蛭のように吸盤状の口で魚に吸い
付いて体液を吸収して栄養にしています。

 また、カニビルの卵がたくさんついているのは、おいしさの証しともいわれています。
場所により、1年から2年の周期で脱皮を繰返すズワイガニは、脱皮したての時期
よりも、このようにカニビルの卵が付着した状態の(脱皮をしてから時間が経過して
いる)ズワイガニの方が身入りが良く、旨いといわれています。

(症状)特になし。

(対処法)既に茹でられていたり、冷凍のカニでは既にカニビルは死んでいますので、
影響はありません。生の状態のズワイガニにはカニビル成虫及び他の生物が付着
している可能性がありますので、蒸す、焼く、塩茹で、煮るといった加熱処理がおすす
めです。

魚介類に見られる「寄生虫」

カニビル Carcinobdella kanibir


(c)rakurakuda

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